おれは直角(1)
長州藩、下級武士の家に生まれた石垣直角(いしがきちょっかく)。
直角は父の教えどおり「武士はつねに戦場の心でいるべし」ということを忠実に守ろうとしている。
藩の名門校・萩明倫館(はぎめいりんかん)に入学以来、騒動ばかり起こしていて…。
直角が曲がりくねった世の中を、直角斬りで一刀両断!!独自の「直角斬り」で乱暴者の月形を破り、人気者になった直角。
先輩・郷から、転校生・瞳凛太郎に「学校つぶし」のうわさがあることをきいた直角は…。
そして、城代家老は、直角の大きな力で学園の危機を救おうと考え、直角を城内に閉じ込めた。
大門学園で開かれた武芸大会に、直角と郷は明倫館代表としてのりこんだ。
直角は「直角斬り」で、あっという間に十数人を打ち破る。
とうとう相手は、大門学園主将・斎門ただ一人だけになった。
しかし、斎門の一撃が直角の胴に…。
長崎帰りの北条照正は、身分の低い直角に人気が集中するのが気に入らない。
照正の許婚者(?)・貴杉じゅんは直角の興味を示しはじめ、直角に会いたい一心で、女だけの集まりである指月(しづき)剣道部を率いて直角たちに挑戦してきた。
直角は勉強重点の明倫館に、「真の武士道精神を!」と大ハッスルの毎日。
そして、直角に好意を持つ名門家の娘・じゅんの提案で、剣道部全員がお金を出しあい、自分たちの道場をつくることになった。
しかし、直角ひとりだけお金がなくて…。
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